副院長の興味あるもの:天体観測
10月9日未明に出現したりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の天体ショーは、観測条件に恵まれなかった天文ファンも多いのではないだろうか。だが10 月はもう1回チャンスがある。オリオン座流星群が日本時間21日深夜から22日早朝にかけて極大を迎えるという。北日本など観測条件が良い場所なら流星観 測を楽しめそうだ。
オリオン座流星群は8月のペルセウス座流星群と比べると華やかさには欠けるが、起源は有名なハレー彗星である。
「流星は最大規模ではないが、ハレー彗星は誰でも知っている母天体だ」とアメリカ、シカゴにあるアドラープラネタリウムの天文学者マイケル・ソロントイ(Michael Solontoi)氏は話す。
「太陽を周回するハレー彗星は、太陽への近接通過時に熱せられて大量のちりを軌道上に放出する。前回の近接通過は1986年だった。軌道上のちりの帯を地球が通過する際に見えるのがオリオン座流星群だ」。
オリオン座流星群は毎年ほぼ同じ時期に出現する。このとき、ハレー彗星のちりの帯に含まれる砂粒サイズの粒子が、時速14万5000キロ以上のスピードで地球の大気圏に突入している。粒子は上層大気と衝突して崩壊、幾筋もの光となって夜空を飾るのだ。
◆ベテルギウスが流星群の目印
ほかの流星群と同様、オリオン座流星群も放射点にある星座から命名されている。観測ポイントを見つけるには、ギリシャ神話の狩人、オリオン座を探すとよいだろう。その肩に位置するベテルギウス(オレンジ色に輝く明るい星)のすぐ上から流星が放射状に流れる。
「空全体で見える。特に東の空は条件が良好なので、観測のチャンスが増えるだろう」とソロントイ氏は予想する。「活動のピーク時には1時間あたり10~20個程度の出現が予想されているが、今年は下弦の月による光の影響で見える流星は少なくなりそうだ」。
オリオン座は天の赤道上にあり、条件が整えば地球上のどこからでも観測できるという。日本では21日深夜から22日早朝にかけてがお勧めだ。「天気に恵まれれば、早朝の南東の空に流星が見えるだろう。防寒対策をしっかりしてぜひ体験してほしい」。
Andrew Fazekas for National Geographic News参照
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