困った肩こり、腰こり…凝りの3大原因は
肩こり、首こり、腰こり。体の中にはいろいろな凝りがあるけれど、結局、凝りって何なのだろう?
「筋肉が無意識に固く緊張して、自力ではゆるめられなくなった状態です」
首都大学東京の准教授で理学療法士の竹井仁さんはこう説明する。なるほど、確かに、意識して力を入れた筋肉、例えば二の腕の力こぶなら、力を抜けばすぐにゆるむけれど、凝り固まった肩や腰の筋肉は、ゆるめたくてもゆるまない。
血流が悪くなるから凝り症状が起きる
体の中のあらゆる組織と同じく、筋肉も細胞が集まってできている。
細胞が生きて活動するには、酸素と栄養の供給が必要。それを運んでくるのが血液だ。筋肉の中には毛細血管が入りこんでいて、細胞に新鮮な酸素と十分な栄養を届ける。
一方、筋肉の活動によって発生した代謝物や、いらなくなった部品などの老廃物は回収され、静脈を通って筋肉の外へ出ていく。これが、正常なときの筋肉の姿。
筋肉が凝り固まるとどうなるか。毛細血管が圧迫されて血流が、とても悪くなり、代謝物が筋肉内部にたまる。これが外に染み出て周辺の神経を刺激することで、あの嫌な痛みを起こすという。
また、自力でゆるめられなくなる原因も、実は血流不足。細胞に酸素などが届きにくくなってエネルギー不足になると、内部の収縮装置がフリーズしてしまうのだという。
つまり、「凝り症状」を引き起こす直接の原因は、血流の悪化。だから、逆に血流をアップさせれば症状は改善できる。「温める、もむ、ほぐすといった手法はどれも、症状を和らげるのに役立ちます」
「ほぐす」のは対症療法 凝りの根本原因は?
これで一件落着? いや、一番根っこの問題が残っている。そもそもなぜ筋肉は凝り固まるのだろう。そこを解決しないければ、いつまでも「凝ったらほぐす」という対症療法に頼るしかないことになる。「各人の原因と症状に合わせた根本的な対策が必要」。
凝りの原因は一般に「姿勢」「運動不足」「ストレス」といわれている。これはその通りなのだけれど、では「姿勢を正し、運動をして、ストレスを減らす」を心がければ凝らなくなるのかというと、そうともいえない。そこでカギを握るのが「筋膜(きんまく)」だ。
日経BP社 参考
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